劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

夏の始まりを告げるもの

最近毎日ワンピースばかり着てるな、と気づいた時、ああもう夏が始まるんだなと思います。

一年中ワンピース大好きですが、特に夏は断然ワンピース派です。夏物のワンピースは可愛いものが多いし、涼しいし楽だし。夏はワンピースを着る頻度が増えるので、私にとってはワンピースは夏を感じさせるものの一つです。

夏が来たと感じる瞬間は人それぞれだと思いますが、一足先に夏を感じたい方、駒場小空間に足をお運びになってはいかがでしょうか。

6月上旬に真夏の熱気を感じられる…かもしれません。

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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白のワンピース

お気に入りのワンピースがあります。

高校一年生の頃、店頭で一目惚れして、当時の少ないお小遣いをはたいて買った白のワンピースで、ベージュのストライプの入った、いかにも夏!みたいな、シルエットの可愛いやつです。麦わら帽子が似合いそうな感じの。

もう買ってから何年も経ちますが、夏場に着る服では今でもそれが一番お気に入りです。

最近、物の扱い方って、結構みんな人それぞれなんだなあって思うことが多々あります。私は、一目惚れとか、これは運命だ!みたいに思ったお気に入りのものを、ずっとずっと使い続けて、それがボロボロになってもボロボロになったことに気が付かないくらい愛着が湧いてしまって、本当に全く使えなくなってしまうくらいになってやっと、買い替えようか考えます。でも、買い替えようかと思っても、次の運命の出会いがあるまで、なかなか買い替えられないんですよね。ボロボロになったものを使い続けるのは、周りからみていても、あまり心地の良いものではないと、頭ではわかっているんですけど。

運命の出会いなんてそうあるものじゃないので私の周りにあるものはボロボロになってしまったものばかりだし、一度好きになってしまったらもう嫌いになったりするのは難しくて、たとえその運命の出会いをしたものが欠陥品だったことに気付いたとしてもなかなか捨てる決心がつきません。(機能性よりも見た目を重視してしまう私の性質のせいもあるのかもしれないですけど)その欠陥をどうにかして工夫して受け入れて、使い続けようとしてしまうことも少なくありません。もしかして、物が捨てられない人ってこういう思考回路なのかな。

長くなってしまいました。

夏の始まり、私は毎年、お気に入りの白のワンピースを思い浮かべます。

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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「あいつと芝居やってたんだぜ」って今の仲間達がいつか自慢できる人間になる為の現在の在り方について

物語ではなく現象である。世界の縮図である。この二つ、もしくはさらにいくつかを加えた要素群は芝居を考える上で非常に重要です。そしてこの二つを成す為には仲間の存在は不可欠です。きっと一人芝居をする時も背後には今までの仲間達の面影が在り続けるだろうと思います。

ところで、演劇の最も面白い部分は人が為すところだと思っています。コンピュータを用いようが映像を用いようが俳優の存在を排除しようが、人間という存在を基準にせざるを得ません。

しかし、人が為す演劇はどうしようもなく偽です。いくらドキュメンタリーに近づこうと真ではありません。極端な話、本当にあった事を本当にあった場所でそっくりそのままやってもそれは偽です。だから面白い。我々は偽をいかに真に、あるいは真より真らしいものに見せるかに苦心し、その過程の中で偽に偽を重ねたり真に近づこうとして失敗する偽を見せてみたりするわけですが、この偽の領域から真の領域への写像こそが演劇です。

偽を真に変換する営みには非常に大きな力があります。言霊と言ったり予言の自己成就と言ったりその他様々にこの営みは表現されますが、どれもこの写像の性質を表していつつ、その全てを表し得ていないと感じます。それは、全てを把握できるものではないからです。だから演劇は論じにくく、だからこそ面白く様々な発見を齎してくれるのだと思います。

2017年6月で劇団綺畸の現役世代としてこの写像を仲間と作るのは最後になります。先に宣言しておくと、僕は仲間の中で一番最後まで演劇を続けます。そしてこれから作る演劇の全てに今までの仲間の影響が必ずある事を加えて宣言します。これは現在進行形で偽から真へと変換される写像であり、自分自身に掛ける呪いであります。どうかこの呪いが解けませんように。

岩崎

 

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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傾奇者/婆娑羅/伊達男

「好き」という意味ののことばの中でも、私は「傾慕」という単語が好きです。

 

意味は、いたって普通で「深く心を寄せてしたうこと」ですが、何よりその漢字の並びが大好きです。

慕う対象への姿勢に対して「傾く」という言葉を充てる昔の人の感性には、思わず嘆息してしまいます。

 

「心を傾ける」という慣用句にもあるように、感情は、すべて心の角度です。

心の角度の表現型として、身体の角度が現れます。そして、またその逆も然り。

 

感情に端を発して体が動き、体が動くから感情も動く。

 

異性でも、先輩後輩でも、趣味でも、はたまた学問でも、好きなものに対する私たちは心も体も傾いています。

 

前のめりだったり、綱渡りだったり、うつむいたり、寄り掛かったり、逆に反動形成でそっぽを向いてみたり。

 

好き、という一見いかにも精神性しか纏っていないような感情が、意外にも身体性とともに在ることを、このことばは思い起こさせてくれます。

 

身体性といえば、演劇。

情熱を傾けるといえば、夏。

 

というわけで、演劇の夏が始まります。

(無理やりやろって思ったそこの貴方、大正解)

 

制作2年 川上

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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トマトジュースは嫌い


夏は結構好きです。
朝家を出てすっぱい感じのトマトみたいな匂いがすると夏だなあと思います!
トマトは日焼けにいいらしいので今年もたくさん食べようと思います。アイコって種類がおいしいらしいです。


…トマトの話よりもセクションの話がしたいです。

音響には3年生の先輩が二人います。二人ともびっくりするくらい面白くて優しくて頼りになって、頭の回転が遅い私はついて行くのに必死です。

信じられないのですが、今回の公演で大好きな先輩方と一緒に劇を打つのは最後です。寂しくて心細いけれど、お別れの季節が夏の始まりだと思えば前向きに捉えられる気がします。いい感じにまとまりました。

夏公演、精一杯頑張ります!ぜひ観にいらしてください。

音響2年 豊嶋

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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白くま

どうも、役者3年の内ヶ崎です!

今回のブログテーマ『夏の始まり』!!

うーん、、

夏の始まりっていうのも微妙ですが、僕がこの劇団綺畸に入ったのも2年前のこの暑くなってきた頃でした。

そして2015年度夏公演『ライクワイズ』で舞台、当日制作のお手伝いをさせていただき初めて演劇というものと関わりました。

その次は夏合宿で『子供の空』という作品で初めて役者というものを初体験しました。
この時の役は、工場長というドロドロなひっどい自己中人間とタカという優しい戦地に赴いた夫という二役をしました。

その後『夜にとけて、私とベッドルーム』にて主役の引きこもりの男の子という悲しい過去を持つ、記憶を失った少年をやりました。

年が明け、春には『水星劇場』で伝助という、お話のメッセンジャー的な?役というか、イケメン的な役に挑戦しました。

丁度1年前には『馬刺』でデコという坊主頭の田舎の純粋な少年を経験しました。
この時で演劇を始めてちょうど1年が経ちました。

その次は2度目の夏合宿で『いつか、どこかで、また、きっと』という生まれる前の胎児の世界と妊娠してる女性とその夫のお話を作・演出して生まれる前の世界の男の子として出演もしました。

そして去年の12月には『回想畸譚』では存在していない、可愛い弟くんというキーマン的な役をやりました。

そして今回、『鴉神話』で2年間お世話になった劇団綺畸は引退になります。
ネタバレになってしまうので詳しい事は言えないのですが、内ヶ崎敬明という役者の2年間の集大成的な役になりそうです!

こうやってダダダーっと自分の今までの役を振り返ってみましたが、本当に思うのは今まで(そして今回も)あらゆる作演出、役者、座組のスタッフの人々にお世話になってきたなあってことです。

僕程入団した当初未熟だった人もいないなあって思うし、今もまた、未熟すぎてあらゆる人に迷惑かけまくりながら生きてます。

入団した当初、なりたかった人間に、なりたかった役者に、僕は慣れてるのかなあ。
なんてことを、今回の公演では特に考えてしまいます。

去年の夏公演が終わった後、僕は大好きな先輩が引退するショックで大泣きしました。
そしてその時、僕はその先輩みたいに、別れを惜しまれる人になりたいと思いました。

でも実際は多分全然で。後悔することばっかりで。道は長いなあと思っています。

やり残したことはいっぱいありますがこれで僕の劇団綺畸としての生活は終わりです。

お客様を楽しませることは勿論、せめて自分として、内ヶ崎タカアキという人間として、後悔のない公演にしたいと思います。

 

だいぶ夏の始まりという本来のブログテーマからは外れてしまった気がしますが、ぜひ皆様には僕達3年生の2年間、直下の後輩の1年間、そして今年の春に新しく綺畸に入ってくれた1年生たちの1ヶ月を掛けたものを見に来ていただけたら嬉しいです!!

必ず楽しいものになるようにしますので是非是非、お越しください!!

素敵な座組のみんなと共にお待ちしています!!

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

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2年前の今日も初夏

まあまあ頑張ってテーマに沿ったブログを書いてたら自分語りになったので全部消しました。


自分のブログは全部恥ずかしい。

誰が見ても恥ずかしっ!ってなるやつは勿論、他の人が見ても、えーどこが恥ずかしいの?って思うであろうやつも、自分で読むと恥ずかしいです。

誰しもあるのかわからないんですけど、自分の気持ちを察してほしい本当のわたしを見つけてほしいって願望が強烈にあって、でも実際に見つけられると嫌だったりして。
いつもその相反する2つの感情がダダ漏れなブログを書いてしまうので本当に恥ずかしいです。

これから何らかの形でこういうみんなに公開される文章を書く機会のある人に言いたいこととしては、将来自分の後輩なり子供なりに目の前で音読されても恥ずかしくないような文章にした方がいいですよ。


最後のブログだから、最後くらいは察してちゃんをしない文章を書きたいと思います。

割と同期が好きです。

理由をつらつら述べるとまた自分語りになるのでやめます。恥ずかしくない文章を書こうと思うと、内容がなくなりますね。

 

同期舞台監督の人とかが、わたしを(今のところ)見捨てずになんとかやってきてくれてるとことか本当になんか、すごいですね。
結局めちゃくちゃ仲良いとか仲悪いとかになるわけでもなかったけど、なんかまあそれはそれでいいんじゃないでしょうか。
2年間楽しかったです。
一緒にダイエーで調味料選びに行った彼が、本格的にスパイスを揃えてカレー作りにハマるとか想像もしてなかったよ。

照明のゴリラと飼育員の人と定期的にご飯に行く会ができるとか思ってもなかったなあ。

音響チーフ、昔より眼が座っててこわいと思うのはわたしだけでしょうか。

音響オペのお姉さんと1年生の夏合宿で照明実験の時に風強くて2人で頑張って布抑えてたの思い出していま笑っちゃった。

衣裳さんは意外と結構適当なところが面白いと思います。

1人でロビーを守ってくれた人はとっても強い子です。本当に尊敬します。

新公と冬公作演出の彼はとーーっても愛すべき人です。かわいいです。上から目線みたいになってしまうけどそういう意味じゃなくて言いたいこととしては、これからも諦めないでいてほしいなと思います。

役者のよく食べる彼女とは、1年の夏合宿の時にご飯行こうって約束してまだ行ってません。

最近髪の毛を銀髪にした人は入団当初めっちゃ苦手だったけど今の彼は結構好きです。

着物の似合う哲学科の人は、わたしの身に不幸が立て続いてる時にお守りをくれました。

2年連続夏公作演の人はなんか、かっこいいね!

宣美同期の人はわたしとともに綺畸の平和要素だったと思うので、みなさん我々に感謝して下さい。

辞めちゃったけど宣美チーフ、直ですか?

そして主宰の人はめちゃくちゃ苦しんでる悩んでるとことかをずっと見てきたから、この公演が終わったら彼女の主宰生活・綺畸生活が終わるのが不思議すぎる。
入団者の顔合わせの後、一緒に井の頭線関ジャニファンってことで盛り上がったのはもう30年くらい前のような気がしてしまいます。

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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アレっ!?舞台監督のところでやめるつもりが!???!?
おかしいなーーーー
結局まあまあ恥ずかしいブログを書いてしまった気がする………