劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

追い道

今年の春、入団しました、1年の野口瑞貴です。

照明やってます。

"思い出すこと"

実は、今回の作・演出の岩崎先輩。

僕の高校の頃からの先輩です。

それも演劇部。

とすると、劇団綺畸内では…実は一番付き合い長かったりするのかな

だから綺畸入団当初から

「岩崎の後輩!」

と、やたらと認知されていました。

思い出すこと、なんてテーマを掲げてるわけなんですが、

そんな訳で、綺畸にいると高校演劇部時代を思い出さずにはいられないわけです。

見学の頃は、文化祭に向けて「フラスコロケット」という既成台本の練習中。もっぱらコメディ。

(演出は岩崎先輩)

演劇ってのが笑っていいもんなんだとはつゆ知らず、

必死に笑いをこらえてた記憶があります。

入部した頃は「あおはる」という自主公演の本番直前。ピュアっピュアな青春コメディ。

(作・演出は岩崎先輩)

練習中、ある先輩の「え?」という台詞の言い方が違う!という話になって、

岩崎先輩が

「野口、ちょっとやってみなよ」

って、言ってくれて、やったのが、多分僕が初めて演技してみた時。

野口

「え?」

↑これ一番さいしょ。

えとせとらえとせとら。

やっぱり、

昔から岩崎先輩って、演出には信頼があったんですよね

誰よりも演劇に対して遥かに真剣に向き合ってた、というか

僕がどれだけ演劇について理解を深めても、

その間に岩崎先輩はすぐに、どこか僕には検討のつかない先まで行ってしまっていて

先輩はどのくらい先にいるのかすら分からなくて。

どのくらい先にいるのか

分からなくて…

だから、

これは僕が劇団綺畸に入った理由の大きな一つでもあるのですが

僕は、一生かけても演劇に於いて岩崎先輩に追い付ける気がしません。

なんだか、僕にとって、岩崎先輩は、

演劇の先生…?

とでもいうような

(演劇において「先生」という言い方はふさわしくないのかも、しれませんが)

師匠?

とか?(笑)

ま、まぁ、それはともかく。

岩崎先輩の話を聞いてると、

まだまだ、僕は創造の段階には入れてなくて、

学ぶことが沢山あるんだろうなぁ…

と思ってしまって。

一時期は、かえって

こんな身近にこんなに演劇に対してすごい先輩がいるんだから、

世間に目を向けたらもっと沢山いるんだろう…

…としたら

僕なんかが演劇やってたって、誰にも敵うはずがない…

なんて、思ったりしたこともあって。

演劇辞めよう、と思ったこともあって。

でも、

結局、

そんな先輩の元で学びたい、って

思って、

今ここにいます。

そういえば、東大に入って一番最初に話した先輩は岩崎先輩だったし

…その頃から勧誘受けてたな(笑)

記憶違いだったら申し訳ないんですが、

確か

「野口が演劇辞めるのは…もったいないよ」

って、

言われたような。

僕、

そういう「期待」みたいなものに弱いんですよね…

先輩、優しい。

結局のところ、

演劇やってる人達とばかり気が合ってしまったし

岩崎先輩もいたし

…ってことで、大学でも演劇続けてしまってます

(言い方)

話がずれちゃった。

僕も、そこそこに、

演劇については真面目に、

…誠実に、

向き合ってるつもりではあるんですが、

それでも岩崎先輩ほど、

演劇において信頼の置ける人はなかなかいません。

岩崎先輩ほど、

この人の演出なら絶対に観に行こう

って思える人はなかなかいません。

僕の同期からも、

そういえば

高校演劇部の顧問の先生からも、

先輩の同期からも、

厚い信頼を受けている岩崎先輩の創る

「回想畸譚」(カイソウキタン)

詳しい内容は劇場にて観て、感じて欲しいので、

ここでは触れませんが、

きっと、

観に来る価値のあるものが出来上がる。

皆さんに岩崎先輩のすごさを分かってもらえる。

…なんて。

ちょっと恥ずかしいけど、

思ってたり…。。

ぜひ、ご来場ください。

では。

照明 1年 野口瑞貴

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劇団綺畸2016年度冬公演

『回想畸譚』

作・演出 岩崎雅高

12/22(木) 19:00

23(金) 19:00

24(土) 14:00/19:00

25(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

予約不要・カンパ制(料金自由設定制)

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