あかさたなはまやらわ。五十音の頭を攫ってみました。そんなこととは関係なく、幕が上がります。
緞帳を普段使わないので、最近はこの表現に違和感を感じるようになりました。言葉って不確かなものですね。2年前はこんな感覚に陥るなんて想像もしていませんでした。
舞台上の言葉もそんなものだと思います。終演してみれば、何も感じない。むしろ違和感を感じる。発話される言語だけでなく、舞台、身体、音、光、その他劇場の空気を作り出す全てがその瞬間を強固に作り上げ、しかし他の文脈に乗せた途端に壊れてしまう。しかも保存がききません。静止させることもできません。終演するまで流れ続けて消えていくだけです。
学生がやる演劇、マイナーの中でもマイナーな文化かもしれません。無名です。未熟です。でも、全員がいい芝居を作るために衝突したり疲弊したりしながらも全力を尽くした作品は、観に来てくださったお客様に何かを届けることができると思っています。
全力で楽しませる心と若さと勢いだけで進んでいます。今だからしたいこと、今だからできること、今だからできないこと、全部詰め込みます。
ご来場、お待ちしております。
作・演出 岩崎
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劇団綺畸2016年度冬公演
『回想畸譚』
作・演出 岩崎雅高
12/22(木) 19:00
23(金) 19:00
24(土) 14:00/19:00
25(日) 14:00/19:00
於 駒場小空間
全席自由席
予約不要・カンパ制(料金自由設定制)
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