劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

商業主義の夏

ああ、夏か…。と思う。毎度の事だ。今年の夏は、と期待する。から裏切られる。そりゃそうだ。

夏になると、世の中は希望でいっぱいであるように思います。夏休み、たまの長期休暇には何しようかと世間が浮き足立っている。自分も同じです、やはり夏にはそれらしい爽やかな音楽でも聞きながら、袖を捲ったパーカーで颯爽と歩きたくなる。

けれど、そんな事をしているとふと、果たして自分は夏というものを過ごしたことはあるのだろうか?と思うんです。真夏の空の下、皆砂浜で笑いあったり、夜に公園で集まって線香花火を見つめたり。皆で浴衣で花火大会に行ったり。そんなパッケージされた夏。

ああそうか、自分は夏を経験したことがないのか、と。…いやこれは単にそれらしい事を書いているのではなく、なんとなく「夏を経験したことがない」と思うという話です。だから夏というものに実体を感じないこともあって。

…まぁ、雑に言えば、

(´・∀・`)
「いや、そんな絵に描いたような『夏』って、ある???↑」

です。

我ながら冷めた物の見方と言わざるを得ないです。もっと純粋に「夏だー!」なんて言えばよいものを。

でも、それでも夏を諦めきれない自分がいます。それは、ひょっとすると、日々小さな夏を感じているからなのかなと思います。帰って冷凍庫に入っているカチコチのアイスを食べる時だとか、やけに高い角度からの熱い光を浴びる時だとか、夏祭りを1人遠くから眺めている時だとか。そんな夏、寂しすぎやしないか、というご指摘はごもっともですが、自分にとっては突然よく分からないほんの少しの夏が訪れたりするんです。所詮そんなもんだと思っています。

その少し。その少しの意地が悪くて。その意地の悪さにいつも引き留められるんです。なんでも。全部。それが悔しい。

まだ僕のもとに夏は来ていないです。たぶん。死ぬまで来ないんでしょうね。

商業主義の夏を諦めきれない、往生際の悪い自分がいます。

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あ、

申し遅れました。

本公演では、照明のプランやってます、照明・映像2年の野口です。

本公演でプランを担当するのは初めてです。

まだまだお芝居は見えてきていないですが、男同士故に演出と分かりあえる事もあるんじゃなかろうかと思っています。
(特に今回のお芝居においては…?)

どうぞ、

よろしくお願いいたします。

では。

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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