劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

Kの紙片

好きな作品、と言われるとコレ!とは言いづらいものですが、強いていうなら言葉で空間が埋まる作品が好きです。

演劇だったり、落語だったり、ラジオだったり、コントだったり、歌だったり、朗読だったり、詩なんかもその一つだと思っています。

言葉を巧みに使った芝居をするあの人の舞台が好きです。幼い頃の私を夢中にさせたあの人が、今もずっと、好きです。
あの人のつくる舞台はいつでも言葉巧みであっと驚くような展開で、真面目なようで不真面目で。いつ、どの劇場に行っても不思議な言葉で埋め尽くされた空間におなかがいっぱいになります。
彼の祖父が俳人だった事が彼の言語感覚に繋がっているのかもしれません。発想の転換?閃き?うーん、どっちも違うような。私にとって彼は言葉の魔法使いみたいな感じでしょうか。私が言葉を好きになったきっかけも彼だったと思います、多分。
あ、
彼の話をしていて思い出しました。
彼が創作において使っている白と黒。
私は昔からどこか味気なくて暖かみを感じないその色が嫌いでしたが、彼のおかげで好きになりました。

好きな作品とか、好きな人とか、とにかく好きなもののおかげで自分は変わりますよね、結構簡単に。劇的に。
この冬公演も何処かの誰かにとってそんな風になるんだろうか、なんて想いながらこのブログを書いています。

それはさておき、最近 森見登美彦の「有頂天家族」を読み始めました。相変わらず森見登美彦の紡ぐ言葉はごちゃごちゃしていておもちゃ箱みたいな感じがします。嫌いじゃないです。
それでは、
冬公演、ご来場お待ちしております。

 

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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