劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

ふわふわ

東京の田舎の中高一貫の女子校出身です。
今思うと私の同級生はみんな天使だったんじゃないかってくらい、純粋で優しくて大人だったようにおもいます。多分すごく美化されてるんですけど。
ふわふわした天使に囲まれていた私は、殆ど何も考えずに生きていて、毎日、中身のない会話をしたり、美味しいものを食べたりして過ごしていて(勉強をすると蕁麻疹が出るので勉強はしませんでした)もちろんその中でも色々あったのはあったんですけど、それは薄い膜で隔てられた先で起こった出来事みたいで、不思議と、あんまり現実味がなくで、全部が全部、いつかはなんとかなるだろうっていうようなものだったような気がします。
そんなわたしが大学生になって、このままふわふわ生きてくはずが、なんの間違いか、ふわふわとは正反対の劇団に入ってしまいました。
劇団綺畸で起こる出来事は全部がリアルで、今まで身の回りの出来事は全部他人事みたいだったのに、今では他人の出来事ですらまるで自分のことのように感じてしまいます。


上の文章は、締め切りに余裕のあるときに書いていたものです。最後まで書ききれなかったけど。
最後のブログ、何を書こうかすごい迷って、迷って迷って、まだ全然まとまりきらない。
言葉にするのが苦手なので、言いたいことはたくさんあるのに、言葉にした途端全部嘘みたいになってしまいます。だからってなにも言葉にしないのはそれはそれで違う気がする。人に何かを伝えるって難しいですね。

 

役者同期の2人のことがだいすきです。どこがだいすきなの?って聞かれると上手く言葉にできなくて、とても困るんですけど、彼女たちは2人とも、役者だ!って感じがして、自分の軸を持っていて、かっこいい。もちろん、一緒にやっていて合わないことも、むかつくこともたくさんあるんですけど、それでも私たち三人がずっとこうして一緒にお芝居をすることができたのは、本当に大切にしたい部分が似ているからなのかなとか思ったりします。わたしの思い違いじゃなければ嬉しいです。 わたしは、これからもずっと2人のことを応援していたいし、尊敬してます。


今公演の作演くらいの文章力があれば、もっとちゃんとしたことが言えるのかと思うと、今だけでいいから脳みそ貸して欲しい気持ちになる。

 

わたしの中高時代の思い出は、あたたかくてたのしくて優しいものであふれてます。劇団綺畸での思い出は、すべてがやさしいとはかぎらなくて、くるしいこともたくさんありました。思い返してみれば楽しいことばかりだった、なんてことは口が裂けても言えない。
それでもわたしは続けてよかったと思います。だいすきな同期ができました。困ったときに相談できる先輩がいてくれる。後輩はかわいくてみてると元気になる。そして、結局これが1番になってしまうのがなんだかくやしいですが、お芝居はたのしい。すごくたのしい。なんだかんだたのしくて仕方がないことを最後までできた。そのことがすごく嬉しいし、よかった!っておもいます。よかった!よかったなあ。よかったね!!!


夏公演、がんばります!


役者三年 尾内蓮

 

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劇団綺畸2018年度夏公演
『竜骨の上で児戯』
作・演出 中石海
6/14(木) 19:00
15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
駒場小空間
全席自由席
入場無料・カンパ制
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