高1の時、演劇と出会いました。
役者になって、なかなか役が貰えず、練習はずっと眺めているだけでした。
自分の台本が劇になりました。
総評は、設定の粗ばかり指摘されてしまいとても悔しい思いをしました。
夏休みも冬休みも部活。他の活動と兼任しながら部活。自分の時間はほとんど無くなりました。
3年生最後の発表会では、台本は選考落ちしました。
その後、創作に携わることはなくなりました。
劇団綺畸に入りました。
役者から裏方になり、衣裳を着る側から探す側へ。
納得いくものが見つからず、一日中東京をさ迷いました。
寒さと心細さと不甲斐なさで何回かユニクロの更衣室で泣きました。
演劇が嫌いでした。
何度も止めようと思いました。
でも、
高一のとき、演劇と出会いました。
舞台裏の端っこから見る役者の先輩も同期も舞台照明に照らされて輝いていました。
輝いている皆を見るのが大好きでした。
自分の台本が劇になりました。
粗まみれの台本も音と照明と演出と演者にたくさん磨かれて少しずつ形になりました。
紙上の文字でしかなかった登場人物達は舞台の上で命になって音と一緒に踊りだしました。
文字が命になる瞬間が大好きでした。
夏休みも冬休みも部活。他の活動と兼任しながら部活。自分の時間はほとんどなかったけれど、部活に行けば仲間がいたから、辛いと感じたことはありませんでした。
演劇部の仲間が大好きでした。
3年生最後の発表会では、台本は選考落ちしました。
役者としては最初で最後の大役を貰いました。
舞台上が明るくなるときの長ゼリフは今でも空で言えます。
最後の劇、最後の役が大好きでした。
劇団綺畸に入りました。
役者から裏方になり、衣裳を着る側から探す側へ。
良い衣裳が見つかって、それを来た役者が登場人物として動き出す時。
衣裳が揃って舞台上に並ぶ時。
やっぱり、好きだなって思いました。
衣裳が揃って、”役者”が”役”になるのを見るのが大好きでした。
演劇が嫌いでした。
何度も止めようと思いました。
でも、何故かここまで来てしまいました。
だって演劇が好きだから。
100万回嫌いになっても、100万1回好きになってしまうのです。
私を演劇と出会わせてくれたもの、好きでいさせてくれたもの、全部に感謝しています。
演劇部が大好きでした。
劇団綺畸が大好きでした。
演劇が、大好きでした。
ありがとう、またね。
衣裳 2年
まめ
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劇団綺畸2019年度夏公演
『スポットライト・ガール』
作・演出 黒橋拓
6/6(木) 19:00
6/7(金) 19:00
6/8(土) 14:00/19:00
6/9(日) 14:00/19:00
於 駒場小空間
予約制・無料(カンパ制)
全席自由席
予約フォーム(生田目扱い)↓
https://www.quartet-online.net/ticket/spotlightgirl?m=0kdiefe
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