劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

いまと、いまが輝くということ

劇団綺畸に入団して、半年経ちました。

 

いま。

稽古。稽古。稽古。時々観劇。稽古。稽古。

これでもか、というくらいに、演劇にその身を浸して生きています。

 

むかし。

去年の今頃は、必死に受験勉強だけに取り組み、今頃こんな演劇漬けの自分がいるなんて想像だにしていませんでした。

去年の去年の今頃は、ぼーっと机に向かえば受かると思ってたので、まさか浪人してまだ受験勉強しなきゃなんて想像だにしていませんでした。

去年の去年の去年の今頃は、演劇部の活動がちょうど楽しくなってきた頃で、まさか自分が演劇をいちどやめて勉強だけしなきゃいけない時がくるなんて想像だにしていませんでした。

去年の去年の去年の去年の今頃は、恋人ができなくてひたすら嘆いていて、でもまさか一年後の自分にも恋人がいないだなんて想像だにしていませんでした。(……?)

 

 

とかく、人生とは、想像できなかった「いま」という時間の集積だと思っています。

想像通りに人生が進めば、精神的には楽だし、効率よく時間を使えるし、生産性も遥かに高いし、あらゆる点で「健康」です。

けれど、人生を楽しい! と僕らがいう時、その快はある種の「不健康さ」に支えられているとも思います。こんなはずじゃなかったけど。計画通りじゃないけど。倫理的に正しくないのはわかっているけれど。など。決して想像できなかった、「いま」を綱渡りしている感覚が、遥かに人生を彩りあるものにしてくれる。と思います。

 

明日も、その次の明日も、想像できないような明日であってほしいです。

そしてその明日の先に、去年の今頃はこんなこと想像できなかったな…という感慨がまっているのならば、まだぼくの人生も捨てたもんじゃないのかなって思います。

 

来年の今頃は、役者を続けてるんでしょうか。脚本を書いてるんでしょうか。友達は増えているんでしょうか。頭は良くなってるんでしょうか。彼女はできているんでしょうか。演劇が好きでい続けられてるでしょうか。

 

 

……なんとか一生懸命稽古して、一生懸命生きていくことにします。

「いま」ぼくにできるのは、それだけです。「いま」ある意思の輝きを尊ぶだけです。

 

 

 

そして、その私の意思の輝きを観に、劇団綺畸の「いま」の輝きを観に、駒場小空間へぜひご来場ください。

お待ちしています。

 

役者1年 橋本竜一郎

 

 

 

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劇団綺畸2019年度冬公演

『Alpha and Omega』

作・演出 入江啓明

 

12/19(木) 19:00

12/20(金) 19:00

12/21(土) 14:00/19:00

12/22(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

予約フォーム(橋本扱い)↓

https://www.quartet-online.net/ticket/alphaandomega?m=0mcjdhh

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