劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

演劇

このブログで「演劇」を書いたことがない。と気づいた。あれ、なんでだろ。不思議だな。演劇について、劇団について綺畸について、メンバーと活動について書いた文章は山ほどあって、でも思えば私のものはなくて。などと思い出していると、2年間なにをしてき…

光の力(とコマーシャル)

演劇の構成要素のうち、もっとも重要なのは何か?必要度という意味では、間違いなく役者です。役者がいなければ演劇は成立せず、逆に役者さえいればその言葉と動作によって人の心を動かしうる表現は可能になるのですから。しかし、役者のみという最小限の状…

叩き場日記

ドアを開けると、春だった。雨上がりのむせ返るような匂い、陽射しで水蒸気が立ちのぼる、身体が梅雨かと錯覚する。土か、アスファルトか、草木のものか、全身の肌が一瞬身構え、ゆるゆるとほどけていく。私は昨日の叩き場の風を思い出す。髪の毛が持ってい…

アルコールランプ

突然ではありますが、最近限界というものを感じることが多いです。別に人生に疲れていたりするとか、しなければならないことに追われていたりするとかいうわけではありません。 そういうことではなくて、自分の考え・想像力が及ぶ範囲や自分にできること、…

暇な昼下がりのつぶやき

暇だなあ、と思って書いています。稽古場ブログということで、稽古場、らしき場所で書いてみようと思ったのだけれど、舞台の仕事をしている間は書けるはずもなく、結局稽古場で感じる、今日分の仕事をし終わった後のような、そんなぼんやりとした暇な時間に…

きっと今が1番綺麗

きっと今が1番綺麗どーも今週は毎日うなされて目が覚める人参です。突然ですが、私のスマホのロック画面にはとある素敵な女性のお茶目なポーズの写真にしてあります。(秘密ですよ??)彼女とは入団以来一緒にいますが、最近演劇に目覚めたらしく今までに見た…

雑文(アーモンドのつまったチョコレートのまるい光沢)

絵を描くのが好きだ。いろいろ考えはしても、ペンを、絵筆を握れば心が躍り、ひとたび白い画面に景色が見えたなら食べるのも忘れて描き続けるわけだから、なんのかんの、好きなのだと思う。描きながら〈あたし、生きてるなあ〉なんて本当に思うんだから、必…

演じるということ

演劇をするってどういうことなんだろうか。そんなことを考え始めたのは、つい最近のことである。大学に入ってから、コロナ禍の影響で最もやりたかった演劇ができなくなって、一年生の前半はなんとも言えない気持ちで過ごしていた。そのような中で考えたこと…

協調性があり周りを和ませてくれます。

突然ですが皆さんは、小学校や中学校の成績表の、担任からのコメント欄にどのようなことを書かれたでしょうか?私は小学校6年間、そして中学校3年間、毎年「協調性がある」「周りを和ませる」「穏やかな性格」と書かれていました。毎年です毎年。 友達からも…

私の私による私のための、

劇団員から集めるブログ内容のテーマを 自由 にしてしまいました。逆に書きずらいことこの上ないですね。現に募集開始から10日以上経ちますが、1人も送ってこないのでつまりそういうことだと思います。かくいう私も何について書くか困っているわけですが。………

乾燥した空気。埃っぽいにおい。役者の叫び声。小屋に入るたび、独特な雰囲気に非日常を体験します。オンラインの活動が多い今、自分は演劇をしている、と強く感じるのはそんな時です。この空間でしか味わえない感覚を、団員と共有できるのはとても嬉しいこ…

没個性化の中の個性

日本人は空気を読む人種だと一般的にいわれている。私は典型的すぎる日本人なため、空気を読むのが得意だ。世間では空気ばかり読んで自分の意見をはっきり言わないのは日本人の悪いところだなんていう人もいる。(そんなことをいうのも時代の空気に飲まれて…

好きでやってるのでとめないでください

無趣味な人間だなあと思います。ゲームは好きでも得意でもないし、アニメもドラマも映画もそんなに見ない、かといって読書が好きなわけでもない。友達と遊んだり喋ったりはしゃいだりするのもあまり得意ではない。ただ家でぼおっと、テレビの向こう側で流れ…