劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

まとまりのない個人的感傷


去年から私にとって夏の始まりは、夏公演通し1で行なう6分間のハケ待機です。誰も音を立てず、開けた窓から夏の気配だけが生き生きと騒いでいる。多分、公演のうちで胸が高鳴り膨らむ一番好きな時間は、通し1のハケ待機のたった6分間。

この6分間が嫌いな劇団員はいないんじゃないかなと、勝手に思い込んでます。
これから始まる劇団綺畸に費やす学生生活に期待を膨らませてワクワクするであろう新人、貯めて来た力の見せ所を淡々と待ち集中を高める役者、上下の学年をまとめて必死に公演準備を進め当日も忙しく通しを回す2年生も手を一瞬止め、純粋に作品の始まりを楽しみにする。来年のこの時間、私はどんなことを想っているのでしょう。

1年後、その場にいるみんながワクワクしていて、劇団綺畸で共有する6分間が好きだなぁと思えているといいなあ。

 

さて、大変恐縮ですが、この場を借りて………
今回で引退する先輩方!!!
先輩は、ハケ待機の6分間、どんなことを思ってましたか?
劇団綺畸で、演劇のこと考えて胸アツになってわくわくしましたか?
劇団綺畸、すきでしたか?
そうであっても、そうでなくても、きっと先輩方にとって劇団綺畸は3年間の大部分を占めるものであったに違いないと思います。
先輩にもらったものはたくさんあって、返せたものは全然ない気がします。
せんぱーーーーい
つぎはいつ、あえますかーーーーー
わたしたち2年生が初めて見た劇団綺畸の劇で、強く強く印象に残ったセリフです。

先輩がいなくなってしまった叩き場なんて、さみしすぎて、そんなの嫌だなあ。こうして毎日会って話して、土日なんか12時間一緒にいることはもう無いんですね。
夏公演、悔いなく、先輩に、感謝とか、いろんなものを全部、伝えて、こんどは1年生にいろいろなものをあげないとなあ。

本当に勝手に感傷に浸ってしまいました。
外の人にとってはどうでもいいことのように見えて、でも、こういう人の感情が裏でたくさんたくさん溢れているからこそ演劇は誰かの心を動かせるんだろうなと、月並みなことを思っています。
演劇をしてます!

舞台監督・舞台 小林

 


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劇団綺畸2017年度夏公演

『鴉神話』

作・演出 齋野直陽

6/8(木) 19:00

9(金) 19:00

10(土) 14:00/19:00

11(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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