劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

檻の中の記憶


この時期になると思い出すのですが、私の通っていた中学と高校には、毎年学寮研修という行事がありました。林間学校や臨海学校のようなもので、山と海にある学校の施設に学年ごとに5日間ほど幽閉されるという行事です。時期は学年ごとに違いましたが、5月か6月頃が多かったと思います。

私はこの行事がとても嫌いでした。5日間ほとんど学校の施設の敷地から出ることはなく、午前中は授業、午後は農作業などをさせられ面白いこともないので空気が険悪になりやすく、必ずと言っていいほど何かしら揉め事が起こっていました。
食事は完食しなければならない決まりで焼き魚の目玉まで食べろと言われました。(さすがにその時は、先生が見ていない隙にこっそり捨てました)
また校章の形の燭台を持ってロウソクの灯だけで1人ずつ反省や決意や抱負を話したり学園歌を歌うという宗教じみた集会もありました。
持ってくる私服についても、スカートは膝下以上などいろいろな規定がありました。
勝手に敷地から出るのはもちろん、お菓子や携帯の持ち込みも禁止で、他の部屋に入るのも、消灯後に友達と話すのも厳禁でした。

この研修以外にも普段から、伝統の名のもとに変な規則や慣習がのさばっている刑務所のような学校だったので、当時はあまりの息苦しさに窒息しそうでした。でも自由の身となった今とでは、その息苦しさがちょっとだけ懐かしくもあります。

二度と戻りたくないけれど懐かしい、刑務所…じゃない中高時代の記憶です。

 

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劇団綺畸2018年度夏公演
『竜骨の上で児戯』
作・演出 中石海
6/14(木) 19:00
15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
駒場小空間
全席自由席
入場無料・カンパ制
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