わたしの「たからもの」というものに思いを馳せることは意外と無いな、とこの記事を書きながら思った。
そして私は今「たからもの」と呼べるものがほとんどないことに気が付いた。
だいたいが昔に愛着を抱いていたもので、上京と一緒に実家に置いてきてしまった。
あくまで物体の「たからもの」についてだが
「たからもの」というのは過去のものなのかもしれないと思った。
そのものの価値はどうでもよくて経緯と情念だけがそれを「たからもの」に仕立て上げるんだと思う。
今、周りにはほとんど買い換えられるものしかない。
それがそれとしての役割を果たしてくれれば特に問題が無いように感じる。
結局のところ、私の中では文庫本も電子書籍も対して変わらないんだろう。
物がサイクルするこの世界は「たからもの」を作るには時間が足りないのかもしれないなと思った。
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劇団綺畸2021年度夏公演
『勿忘草』
作・演出 西山珠生
7月上旬配信予定
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