劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

孤独主義

私はひどい秘密主義なので、あんまり自分の情報を他人に開示しません。逆にみんなどこまで私のことについて知ってるの?

 

別に自分のことをみんなに知られたくない訳じゃないんですが、私の興味のあることは大抵みんなは興味がなくて、みんなが興味のあることは大体私は興味がないっていう、そういう感じです。

 

大人数でいるよりも少人数でいる方が、他人といるよりも自分の世界に入り込んでいる時の方が好きです。それで退屈になった時だけ、他人と喋ります。

 

その点、舞台上は孤独と刺激を同時に達成できます。仲間と協力しながら、また何十人というお客さんに見られながら、心は孤独を楽しむことができます。

 

舞台上で他の役者と連携しながら演技はしますが、あれは台本という用意された了解をなぞっているだけなので、コミュニケーションは基本存在しません(たまにアドリブが発生しますが)。

 

特にスポットライトは良いですね。自分を空間から切り取ってくれるので。相手は自分のことを見てくれるけど、自分は相手のことを見る必要はない。情報を発信するのは好きでも、情報を受けとるのは面倒くさくて嫌なんです、私。

 

役者2年 入江

 

 

 

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劇団綺畸2019年度夏公演

『スポットライト・ガール』

作・演出 黒橋拓

 

6/6(木) 19:00

6/7(金) 19:00

6/8(土) 14:00/19:00

6/9(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

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https://www.quartet-online.net/ticket/spotlightgirl?m=0kdicgd

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予知

今回の公演での私は、きっと順調にプランを進めていると思います。未来のことなので、誰も分からないんですけど、先輩がいるので、必ず上手くいきます。

音響 小宅

 

 

 

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劇団綺畸2019年度夏公演

『スポットライト・ガール』

作・演出 黒橋拓

 

6/6(木) 19:00

6/7(金) 19:00

6/8(土) 14:00/19:00

6/9(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

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成長

幼稚園時代の七夕の時に書いた短冊が出てきました。

おそらく、先生が書いたであろう綺麗な字で「おやゆびひめになりたい」と書いてありました。

 

そんな夢を抱いた記憶は全くありません。

親に聞いてみても、幼少期の私はお姫様とかに憧れるような子ではなく、どちらかといえば冷めていた子だったらしいです。

おやゆびひめになりたい私なんて誰も知らないそうです。私も知りません。

本当に当時の私はおやゆびひめになりたかったのでしょうか。そもそもその短冊は本当に私の短冊なのでしょうか。

 

ちゃんと私の名前が書いてあったので私のみたいです。

 

「私、小さい頃は親指姫になりたかったらしい」と友人に話すと

「なれてるよ。よかったね」と鼻で笑われました。

一体どういう意味なのでしょうか。

どうやら「誰も知らない私」の望みは叶っているらしいです。

今の私はおやゆびひめではなく、足の長いナイスバディな素敵レディになりたいです。

 

 

とりあえず夏公演を頑張って、大きくなります。

 

衣裳、宣伝美術2年 黒須

 

 

 

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劇団綺畸2019年度夏公演

『スポットライト・ガール』

作・演出 黒橋拓

 

6/6(木) 19:00

6/7(金) 19:00

6/8(土) 14:00/19:00

6/9(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

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2年と少し前を思うと

どうも、藤枝です。

誰やねんって感じですよね。舞台屋をやってます。

 

綺畸では、入団者説明会で自己紹介をする際に呼んでほしい名前を言います。

私は高校の時のあだ名が嫌だったので、無理やり絞り出した「本名の中国語読み」を言いました。

どうせ、途中で名字で呼ばれるだろう、と。

 

ですがその予想に反して、最後まであだ名で呼ばれ続けました。

何なら高校時代のあだ名で呼んでくる奴もいます。流石に自重してと思います。

そんなわけで、駒場演劇の人たちに本名で呼ばれると、すごくびっくりします。あぁ、本名知ってるんだ、と思います(ひどい)

 

 

今まで色んなコミュニティに属してきました。

その度に色々な名前で呼ばれるのですが、私自身は特に変わったりはしません。

変わりたくても、大きくは変われませんでした。多分これからもそうなんだと思います。

 

あと1ヶ月で引退するのかと思うと、なんだか変な気持ちになります。

あんなに大学生活の殆どを打ち込んだのになぁ、とか

学校よりも叩き場の方がいたかもしれないなぁ、とか。

あっという間でした。本当に。

それだけがむしゃらに走ってきたということでしょう。

 

泥臭く駆けることしかできないような奴でしたが、そんな私を見限らず助けてくれた周りの人には感謝しかありません。

特に舞台の同期2人には、それはもう色々と頭を下げないといけないことが沢山あります。…多分。

引退しても、たまには声をかけてくれると嬉しいなぁと思います。

 

まぁ、まだまだ夏公演はこれからなんですけどね!

3年生の夏公演です。

是非、ご期待ください。

 

舞台3年 しゃりん

 

 

 

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劇団綺畸2019年度夏公演

『スポットライト・ガール』

作・演出 黒橋拓

 

6/6(木) 19:00

6/7(金) 19:00

6/8(土) 14:00/19:00

6/9(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

予約フォーム(藤枝扱い)↓

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ある短さについて

できるだけ物事に心を動かされることのないように生きていたい。

傷つきたくない。

他者を変えることはできないので、傷つきたくなければ自分を変えるしかない。

 

・何物にも傷つかない鋼の心を持つ?

・衝撃を受け流すしなやかな心を持つ?

・衝撃を受けぬよう外界から距離を取る?

・衝撃を過小評価する?

・傷ついても傷ついていないふりをする?

・「まあそんなもんだろうな」という精神?

・敵意を自分の責任として対処する?

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

否応なく人と関わってきた二年間だった。

無知と浅慮を呪い続けた二年間だった。

傷つかぬようにしていたら気づかぬままになったことがいくつもある。そして後になって後悔する。それを何度も繰り返す。

 

信頼できる同期に恵まれた。頼りたいときに頼れる人間がいる幸せを何度も感じた。

そんな彼らに対して、僕は十分に真摯だっただろうか。誠実だっただろうか。

 

ひと月も経てば、もう解散。

あとは知らねどさようなら。

 

みんなどんな風に生きていくかはわからないけど、大学も卒業したらもう会わないのかもしれないけど、幾分か狭まったこの距離だけは、残っていてほしい。

その狭まりの中にしか、この二年間はない。

 

劇団綺畸主宰

役者・映像3年

中村光汰 

 

 

 

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劇団綺畸2019年度夏公演

『スポットライト・ガール』

作・演出 黒橋拓

 

6/6(木) 19:00

6/7(金) 19:00

6/8(土) 14:00/19:00

6/9(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

 

予約フォーム(中村扱い)↓

https://www.quartet-online.net/ticket/spotlightgirl?m=0kdidei

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それから

今の自分の感情がよく分からない。
何も感じられない。
これまでの公演であれば、それを振り返っていろいろなことを思い出し、懐かしさに浸ることもできたが、今の僕は何も感じていない。
11月頭から一昨日、大道具の片付けが終わるまで、すべてをこの作品に捧げてきた。『ふれろ』という題名とラストシーンの構成以外のすべてがあやふやだったこの劇に骨と肉を与えることに躍起になっていた。今となっては遠い昔のことのように思える。この永遠とも一瞬とも思えるような二か月弱、この作品は僕の人生そのものだった。
それが急に僕からとりあげられてしまった。僕は今、必死になって遊んでいたおもちゃをとりあげられた子供と同じ顔をしている。返してほしい。多大なる苦痛とほんの少しの喜びに満ちたあの日々を。
そんなこと誰にせがめばいいんだろう。


公演は間違いなく成功に終わった。
今まで見たことのない物量の舞台をほぼすべて、たった四人で立ち上げた舞台セクション。
遅い脚本に苦しめられながら艶やかな光でそれを彩った照明セクション。
脚本の変更に伴いせっかく探した音源を切り捨てながらも理想の音を追求した音響セクション。
役者があの熱烈な舞台の存在感に押し負けずに立つことを可能にした衣裳セクション。
道行く人に僕らの情熱を伝えるチャンネルとなってくれた宣伝美術セクション。
より多くのお客さんに、快適に観てもらうために野心的に挑戦をした制作セクション。
遅いくせに多い作演からの要求に完璧に応えてくれた小道具セクション。
新しい試みに、計画的に、地道に挑戦したwebセクション。
ダイナミックに劇世界と広報を下支えしてくれた映像セクション。
劇団綺畸という枠組みの外にいながら惜しみない協力を与えてくれた方々。
このだらしのない作演をいつも支えてくれた役者たち。
安全に確実に公演を成功させるために、骨を粉にし、身を砕いて尽力してくれた舞台監督。

そのすべてに支えられて、この公演を終わらせることができた。

でも。
それももうすべてなくなった。
あの舞台は廃材と化し、音照はその体系を解かれ、衣裳はそれぞれの役者のタンスの中に、そのほかのいろんな物々も倉庫の片隅で眠りについた。
あの情熱の向こう側、ゴールを通り過ぎてしまった僕に残されていたのは、全き無だった。
演劇という芸術のこの残酷さを、僕はいまだに受け入れられていない。
何も感じないのはそのせいだろう。あの日々はまだ続いている。心がそう思わせている。本当はすべて消えてなくなってしまったというのに。


優しさと強さを、生と死を、愛と情熱を謳った劇だった。
それらは一瞬のうちに舞台の上に立ち現われ、消えてしまった。
あの煌めきに思いを馳せて、生き続けねばならないのだろうか。
二度と見ることはできないあの生命の迸りを夢想し続けるのだろうか。
僕以外のみんなの記憶から、この劇が薄れてゆくことに立ち向かう強さを、果たして僕は持つことができるのだろうか。


僕は演劇が憎い。
次の煌めきに思いを馳せるしかない。
今の僕にはそれしかできない。

ああ、そうだ。
全き無なんかじゃない。
幸いにも、僕にはまだ仲間がいる。
もう一度だけ、彼らと走ることができる。

そのために、今はただ、薄まりゆく記憶と戯れながら、目を閉じることにしたい。


劇団綺畸2018年度冬公演『ふれろ』
作・演出 中村光

セクション紹介⑨ 照明

──照明はどういうセクションですか?

照明は作・演出と劇をどのような雰囲気にしたいか、要望を聞いて何の灯体をどこに設置するか等を決定します。本番では決まったタイミングに合わせてオペを行います。劇の演出に関わるセクションです。

──今公演で力を入れたポイントは?

舞台の雰囲気に合わせた照明づくりを重点的に行いました。冒頭部分や場転が素早く行われるシーンなど様々です!

──本番に向けて一言

頑張ります!!!

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劇団綺畸2018年度冬公演

『ふれろ』

作・演出 中村光

12/20(木) 19:00

21(金) 19:00

22(土) 14:00/19:00

23(日) 14:00/19:00

駒場小空間

予約制・無料(カンパ制)

全席自由席

予約フォーム↓

https://www.quartet-online.net/ticket/kiki18fuyu

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