青が好きです。
それも、ラピスラズリのような深い青。
好きになった経緯はわかりませんが、もう随分とこの色に憧れを抱いています。
また青は非日常の色だと思っており、そこには現実と違った何かがあるような気がして、展覧会で綺麗な青の作品があるとつい目を引かれてしまいます。
そんな青い作品で思い出すのは、アルフォンス・ミュシャの大作《スラヴ叙事詩》の1作目「原故郷のスラヴ民族」でしょうか。
ミュシャの描く絵はみな好きなのですが、特にこれはお気に入りです。今年の春のミュシャ展でこの絵を見た時、描かれた青い夜空があまりに美しくて、暫くそこに立ち尽くしていたのを覚えています。
まるで澄んだ海の底を思わせるような深い青。……それがミュシャの作り出した虚構のものと気付いていながらも、スラヴの人々の見た夜空はこんなに鮮麗な青の世界をしているのだろうか、と思いを馳せずにはいられませんでした。
演劇は勿論、絵や音楽でもそうですが、それが作られたものだと知っていながらも、その世界に浸っていられる瞬間が好きです。
背中がゾワっとするあの感覚を味わいたくて、私は何度も虚構の世界に足を運んでいます。
舞台 藤枝
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劇団綺畸2017年度冬公演
『ダイアローグは眠れない』
作・演出 中石海
12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00
於 駒場小空間
全席自由席
入場無料・カンパ制
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