劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

翠雨あがれば

叩き場にも初夏の匂いというものが立ち込めてくるようになりました。

そんな、夏が近づいてくると思い出すのは高校の時のこと。

私の学校の学園祭は毎年6月の終わりにあって、100人ほどの実行委員が運営や準備を行っています。
私もその委員の1人で、正門ゲートや校内装飾を作成する部署に所属していました。
学園祭が近づく5・6月の放課後は、校内の一角にある小さな作業場で過ごすのが日常でした。

季節的に天気が崩れる日が多かったので、雨の降った日は授業中に窓の外を眺めながら「早く止まないかなぁ」なんてよく思っていたものです。

雨は昼を過ぎた頃には上がっていて、放課後に工具や筆を持って作業場に向かうと、雨上がりの湿った空気が漂っていました。
夏至が近づき、日が伸びた夕暮れの空と、頰を撫でる爽やかな風に、夏を感じるのでした。

嫌なことや、辛かったことは沢山あって、涙をこぼした夜もありました。それでも、私はあの眩しい日々に焦がれているのです。

今年の叩き場も、暑いのでしょうか。

舞台 藤枝

 

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劇団綺畸2018年度夏公演
『竜骨の上で児戯』
作・演出 中石海
6/14(木) 19:00
15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
駒場小空間
全席自由席
入場無料・カンパ制
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