劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

独断と偏見で選ぶ、「演劇っていいな」と思える瞬間ランキング!

1位 初ステが終わった時!
ついにここまできたという達成感!アンケートを読んだり差し入れで打ち上げしたりと楽しみが沢山!
2位 作会!
次の公演に向けた期待と気概が熱く燃え上がる!
3位 駒場小空間で活動する他の劇団の公演を観た時!
自分たちも負けていられないと気が引き締まる!

 


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ではそれ以外の時間は何なのかといえば、叩き場で一日中夏の日差しや冬の冷たい風に曝されたり、終わる兆しの見えない叩きに絶望したり、先輩の厳しい指摘にぐうの音も出なかったり、書き上げた脚本が本当に面白いのか時間が経てば経つほどわからなくなって頭を抱えたりと、正直なところ「演劇なんかやってられるか」と思う瞬間が結構な頻度でやってきます。たまにその事実を思い出して、自分はなぜ演劇をやっているのだろうと自問してみたりもします−そして大概は深く考えないことにしてさっさと眠ります。次の日も叩き(または稽古)があるので。


それでも、公演を終え、しばらく演劇から(少なくとも綺畸から)距離を置いていると、不思議と演劇が恋しくなるときがあります。「今にして思えばあの舞台は相当良かった」などと前の公演を思い出してみたり、次の公演では作演に立候補してみようと野望を抱いたり。他の団体の公演を観たりするとそういう気持ちはさらに強くなります。飽きやすい上体力も根性もない私がこの一年綺畸にいられたのは、この気持ちに依るところが大きかったと思います。


このブログのテーマは「私と演劇」とのことですが、私にとって演劇は抜け出そうにも抜け出せない沼のような存在です。演劇をやっていく上での苦労と得られる幸せ、そのどちらが大きいのかはよくわからないけれど、一度捕まってしまった以上、せめて沼での暮らしが実り多いものになることを祈ろうと最近では思います。


舞台・映像 2年 北村章吾