早いもので我々の代の引退公演が近づいています。
綺畸を中心に回ってた生活が終わる実感が無いんですけど、もうちょっと時間が経てば感慨深くなったりするんでしょうか。
このブログを書いている時期は、制作は広報活動に勤しんでいる真っ最中です。
宣美が作ってくれたとっても素敵なフライヤーを様々な劇場に置かせていただいています。
今回初めて置かせていただく劇場もあり、いつも以上に「これがきっかけで誰かが綺畸と出会えたらな」と思っています。
今回の作品の舞台は、閉店が決まっているあるカラオケ店。
カラオケ店の従業員やお客さんを中心に物語が展開していきます。
同じ場所に集まっていても、その場所にいる理由って様々ですよね。
いや、ものすごくあたりまえのことなんですけど。
でも、閉店間近という時間の制約が、そんなあたりまえを自覚させるくらいに、人が持っている様々ないきさつを浮かび上がらせているように思います。
場所は通過点となるときもあれば終着点となるときもあります。
言うなれば、アイドルでグループ活動を経てモデルや女優などのセカンドキャリアに繋げていく人もいれば、卒業を機に完全に芸能界から離れる人もいる、みたいな。(頭に浮かんでいるのはステップアップ発言でかつての教育係を泣かせたアイドルとリボンのついた小指を折りたたんで引退していったアイドルです。)
色んな人を取り込んでいて先の考え方が全然違う人間が集まっていても、その場所は乱れることなく機能するってなかなかすごいことなのではないかって今更ながらに思いました。
たぶん綺畸という場所も、演劇をさらに続けていく人やこの公演限りで演劇からは離れてしまう人、異なるビジョンを持った人たちそれぞれをひとつにまとめてくれていたと思います。
「誰か旗揚げとかプロデュースすんのかな」
そんなことも最近はよく考えたりします。
今まではずっと「次の公演も制作で参加します」って言ってたから、先の予定がたっていないこのふわふわとした現状に自分ごとひっぱられそうです。
いつも以上に頭の中で何か考えているのに、いつも以上に言語化できず、言いたいことのタネみたいなのだけがもくもくーって肥大化して胃の下あたりにいます。
今回とても「ああ自分と似てるなあ」と思う子がいて脚本最初読んだ時からついつい注目してしまっています。
酔うと頭の中でとどめてたこととか、つっかかってたこと全部出てきちゃうよね。とても分かる。呑むと饒舌になるのは一体なんでなんだろう。
たぶん今私の胃の下にいるもくもくも呑んで話せばすっきりするんだろうけど、考える時間は嫌いでは無いし、自分の今後のことくらい自分で結論ださんかいと思う自分もいます。
それが出来るかどうかは置いておいて。
自分と重ねて観てしまうタイプだから余計に「自分もこれからどうするんだろうな〜」というふわふわしてる割に地味に重い気持ちが浮かぶんだろう。知らんけど。
ぐるぐる考えてもまとまらないかもしれないけど、ちょっとでもクリアな頭ですっきりした気持ちで綺畸生活の店じまいしたいですね。
後濁さず発つんだろ
このセリフ、さり気ない一言だけど聞く度に背筋が伸びた気持ちになってとても気に入ってる。
夏公での最重要案件を思い出させてくれる。
後濁さず発ちます‼️
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★公演詳細
劇団綺畸2024年度夏公演『寄る辺のない』
作・演出/酒井健介
■日程
2024年6月7日(金) 19:00~
2024年6月8日(土) 14:00~/19:00~
2024年6月9日(日) 14:00~
※受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前です。
※ご予約いただきましても、開演5分前を過ぎますとお席をご用意できない場合があります。お早めにご来場くださいませ。
■会場
駒場⼩空間(東京⼤学駒場キャンパス多⽬的ホール)
京王井の頭線「駒場東⼤前」駅東⼝より徒歩7 分
■予約フォーム
下のフォームからご予約を承ります。
特定の劇団員扱いでのご予約については、各劇団員までお問い合わせください。
予約フォーム(劇団扱い):劇団綺畸『寄る辺のない』チケット予約フォーム
■特設サイト
公演の情報をまとめた特設サイトが公開されております。
以下のリンクから是非ご覧ください。
特設サイト:寄る辺のない | 劇団綺畸2024年度夏公演
★新人公演映像公開
劇団綺畸2023年度新人公演「彗星に乗って彼方へ」の映像を公開しています。
以下のリンクから是非ご覧ください。