劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

思い出してごめん

自分が好きな作品はすぐ誰かに教えてしまうけど、誰かのお気に入りを自分が観たり読んだり聴いたりするのはちょっと照れくさい。
誰かの「好き」に触れるのは、いつも少しだけ照れくさい。
あの人はこれのどこを気に入ったんだろうって、あと、これを観てる時(観るとは限らないけど)、どんなこと考えたり思い出したりしてるのかな、とかも考えてしまう。でも、そうやって考えてるとその人のことをちょっと分かることができるような気がするのは、嬉しい。本当に分かるわけじゃなくても。

好きな音楽とか絵とか、小説マンガアニメ、演劇も。好きな作品が好きな理由を思ったり、そういう好みにどうやってなっていったのかなって考えることが好きです。

何かを思い出した時に、あの頃好きだった曲とか気に入ってた靴下とか好きだった人のこととかまで一緒に思い出しちゃって、でもそれって大抵自分しか分からなくて誰とも共有できなくて、みたいなことが本当に沢山あって。例えばそれってシンデレラ城の前でプロポーズして振られてから夢の国が苦手な人が、夢の国に行ったときの感情みたいなもので(そんな人ほんとにいるかどうかは知らんけど)。でもそんな風な『その人にしか分からないこと』が、今まで生きた人、今生きている人、これから生まれる人の数だけある。めちゃめちゃに沢山あって、そう考えてるとなんかだいぶ興奮する。


東○喰種って漫画を中学生の時に初めて読んだんですけど、正直あの頃は読んでて怖くって。
それでも読んだのは、勧めてくれたその人のことが好きだったから。会話を少しでも増やすためという思惑がなかったわけではないけれど、こういうマンガが好きなのか、って読んでいて思って、今まで遠かったその人にちょっとでも近づけた気がしたのがとっても嬉しかったのは、今でもはっきり覚えてて。
好きとは少しずれてる気がしなくもないけど本屋さんで見かけるたびに思い出す。好きな人をもっと知りたいと思ってたこと。でも勇気が出ないから、借りたマンガを何度も飽きずに読み返したこと。
最初の数巻しか借りなかったし、巻数が多くて途中で読めなくなってしまったけど、冬公演が終わったら またちゃんと読み直してみたい。
好きな作品の思い出も内容も、どっちも好きになれるように。

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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