劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

好きな作品を教えて

「好きな作品は?」っていう質問、難しくないですか?
それが、友達とかにオススメの作品を期待されてる時は特に。

私の好きな作品は、梨木香歩の『家守綺譚』です。
普段はそんなに読みませんが、メンタルがやられそうな時には必ず読む精神安定剤です。

それはそれは好きな作品なんですが、人に勧めることはほとんどないです。
「眠い」っていう反応が見えてるから。
しかも基本的に淡々とした文章の短編集なので、そう言われると私も否定できない。
結局お互い苦笑いして話題を変えるっていう、残念な流れにいつもなります。悲しい。

そういうわけで、「好きな作品は?」とか「オススメの作品は?」とか聞かれると悩みます。
悩んだあげく、残念な流れになるのが怖くて、知名度の高い無難な作家をあげて片付けます。

まとまりがなくなってしまいましたが、
冬公演「ダイアローグは眠れない」
ぜひいらしてください。
そして、「好きな作品」に加えていただけたら幸いです。

宣伝美術 斉藤

 

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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Kの紙片

好きな作品、と言われるとコレ!とは言いづらいものですが、強いていうなら言葉で空間が埋まる作品が好きです。

演劇だったり、落語だったり、ラジオだったり、コントだったり、歌だったり、朗読だったり、詩なんかもその一つだと思っています。

言葉を巧みに使った芝居をするあの人の舞台が好きです。幼い頃の私を夢中にさせたあの人が、今もずっと、好きです。
あの人のつくる舞台はいつでも言葉巧みであっと驚くような展開で、真面目なようで不真面目で。いつ、どの劇場に行っても不思議な言葉で埋め尽くされた空間におなかがいっぱいになります。
彼の祖父が俳人だった事が彼の言語感覚に繋がっているのかもしれません。発想の転換?閃き?うーん、どっちも違うような。私にとって彼は言葉の魔法使いみたいな感じでしょうか。私が言葉を好きになったきっかけも彼だったと思います、多分。
あ、
彼の話をしていて思い出しました。
彼が創作において使っている白と黒。
私は昔からどこか味気なくて暖かみを感じないその色が嫌いでしたが、彼のおかげで好きになりました。

好きな作品とか、好きな人とか、とにかく好きなもののおかげで自分は変わりますよね、結構簡単に。劇的に。
この冬公演も何処かの誰かにとってそんな風になるんだろうか、なんて想いながらこのブログを書いています。

それはさておき、最近 森見登美彦の「有頂天家族」を読み始めました。相変わらず森見登美彦の紡ぐ言葉はごちゃごちゃしていておもちゃ箱みたいな感じがします。嫌いじゃないです。
それでは、
冬公演、ご来場お待ちしております。

 

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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ひなぎく

最近見た映画がとても強烈でした。
主人公は2人の女の子。どちらもマリエと名乗りますがそれも偽名です。マリエ1とマリエ2はたくさんの男性に美味しい食べ物をご馳走させ、かといって好意を寄せてくる男性は気まぐれで相手にしません。
大きな水玉柄のワンピースにキツいアイライン、部屋の飾りを全部燃やしてみたり、ベッドの上で食べ物を鷲掴みして食べたり、シャンデリアにぶら下がってみたり...自由気ままに過ごします。
あまりに滅茶苦茶な2人の行動ですが、その屈託のない笑顔は本当に魅力的でなんだか自分までニコニコしてしまいます。
物語の筋はなく、コマ切れや色ズレを起こすカラフルな映像や変わった音楽、唐突な場面転換、彼女たちの話す独特なチェコ語、お洒落で少し毒のあるインテリアとお洋服であふれていて、背徳感と可愛さの暴力という感じで楽しく見れる映画なのですが、わたしは何よりこの作品のほろ苦さが好きです。
この映画は1960年代の社会主義真っ只中のチェコスロバキアの作品で検閲に引っかかり発禁処分を受けています。
彼女たちの会話は一見ただ支離滅裂で可愛らしいものなのですが台詞や演出の所々に当時の社会への皮肉や反抗が感じられます。
町の工場の人々にに彼女たちの姿は見えません。働きもせず自由にくらす2人はそこでは必要のない存在です。
彼女たちは無力で本人たちもそれがわかってるからこそ、たくさん滅茶苦茶なことをしてたくさん笑うのかな、と思います。
「いい子になって幸せになろう」と言いながら2人で必死こいて掃除をして、無理に幸せと呟いてみたけれど残るのは虚無感、というこの映画の終わり方がとても好きです。

かなり最近見た映画なのですがそれから何度も素敵だったなあ、見たいなあと思っています。
冬公演にご来場していただいた方に少しでもそう思っていただけたらとても嬉しいです。ぜひご来場ください!

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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くしゃみ

物語の終わりが辛い時ってないですか

小学生の時に見ていたアニメの最終回が楽しみだったり悲しかったりしていました。

最終回を見ながら実は来週もあるよって言ってくれないかと期待してたっけ。

似た感じで、なんか最後にないかなー、て思いながら映画のエンドロールを見てしまいます。

きっと終わるんだろうけど終わって欲しくない、最後にどんでん返しがあるんじゃないかって期待するんです。

人との別れが近づいている時ってこんな気持ちになりませんか。

卒業の時とか。

結局別れるんだけどそうじゃない可能性があるんじゃないかって期待しちゃうんですよ。

エンドロールには早すぎるって曲聴くといつも思います。

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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私が主人公でなくても

劇団綺畸に入るそもそもの大きなきっかけが、とある芸能人のインタビューでした。

テレビドラマや映画、舞台など様々な世界で活躍している人だけれど、映画の宣伝であるそのインタビューで、舞台は特別だ、というようなことを言ってました。多分。というのも、それを見たのはもう2年半も前なので、本当にそんなこと言っていたのか、そういう意味で言ったのかわかりません。まぁとにかく、何気なく発せられたその言葉がなぜか頭にこびりついて離れなくて、半年後、それまで全くといっていいほど触れてこなかった演劇を作る側へ回ってしまうのでした。

 

この間、その人が出ている舞台を観に行くことができて。
上手く言えないけど、置かれてる状況とか、歩んできた道とか、全く違うのに、私の哀しみまで包み込んで浄化されていくように感じられました。
好き、とはまた違うかもしれないけれど、苦しみ、もがく様や、或いはそこに存在する光に心を掴まれている気がします。


思えば、音楽ではとくに、そうです。
昔からどうしようもなくしんどくなったときいつも聴いている曲は、いき辛さにそっと寄り添ってくれているように思います。

作品には、心の隙間を埋めてくれる力があるのかもしれない。

 

照明・映像 塩崎

 

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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衣装セクションみたいなブログ

アイドルの衣装が好きです。
具体的にはAKBグループの衣装が好きです。
統一感がありつつメンバー個人のイメージや体型に合わせて少しずつ装飾が違い、細かいところまでこだわって作られていて、写真や動画をずっと眺めていられます。
作品と言えるかどうかは分からないですが、展示がされていたり写真集が出されたりしているので私は作品だと思っています。


自分が好きなもののことを話すのは抵抗があります。どんどんしゃべってしまって、後から恥ずかしくなります。
なので今回は少しだけ話しました!
他にも好きな作品は色々ありますが、しまっておこうと思います。


冬公演が始まります!!
今回の作品を、観に来てくださる方に好きになっていただけるよう微力ながらも精一杯頑張りたいと思っています。
ぜひ観にいらしてください!

音響2年 豊嶋

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

全席自由席

入場無料・カンパ制

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りんりんるららとあめよふれ、あるいはシミュレーション仮説に関する決定論的一解釈

雨。
薄く。脆く。はりつく。
泣かないで。

(゚Д゚)

大概のものには上限がある。
仏の顔は3度まで。ウルトラマンは3分まで。手持ちポケモンは6匹までだし、マリオの残機は100人まで。

上限はいつだって、大人の都合で設けられる。ウルトラマンの活動限界は、撮影費の節約らしい。


ところで、アインシュタインによれば、この宇宙ではいかなる存在も光より速く動くことはない。
どうせまた、誰かの都合なのだろう。誰か、というか、それは「神様」と呼ばれたりする。
神様が、作品をつくるにあたって定めた上限。速度は毎秒30万キロメートルまで。

(゚Д゚)

では、神様につくられた「これ」は、一体何。


誰かは、人生はコンピュータゲームであると言う。基本プレイ無料。説明書なし。キャラクターの性能は運次第。遊び方は、君が決めろ。

もしもこれがゲームだとすると、物体が光速を超えられないのは動作環境の問題である。オブジェクトの挙動がCPUの限界を超えれば、世界はたちまち処理落ちしてしまう、とかなんとか。

そういえば。量子力学では、粒子の状態は観測するまで確定することはなく、また観測した瞬間に確定するとされる。
一方。ゲームのキャラクターは、画面上に現れるまではただそこにあるデータであり、視界に入った瞬間から動きだす。
なんだか似ている、気もする。

(゚Д゚)

記憶を辿ると、ゲームをする僕の傍にはいつも攻略本があったように思う。小さな世界の全てが記された書物に、そしてそれがもたらす万能感に、僕は依存していた。

だから僕は、これがゲームだと、とても困る。不親切がすぎる。
何か、他の可能性は。

(゚Д゚)

そうだ、これは一本の演劇かもしれない。

舞台を壊したら、舞台監督に怒られる。衣裳が破れたら、衣裳さんに迷惑がかかる。怪我をするのは論外だ。だから、速度に上限をつけた。
照明の当たらないところは、観客には見えない。ライトアップされて、そこに空間が出現する。そんなお約束に、粒子たちも従っている。
二重スリットだって、量子もつれだって、説明のつかない現象は全て、神様のつけた演出のせいにしてしまえばいい。


この世界は、大きな大きな舞台。


神様の戯曲をなぞる演者たち。タイトルは、「シュレーディンガー方程式」。
そこには、世界の全てが記されていて。
だけど7日間で書き上げられたストーリーは、粗が目立つ。


僕は下手な役者。

(゚Д゚)

「好きな作品について語れ」と言われた。思い浮かばなかった。こんな小さな舞台ですら、認識される自己の一切を見知らぬ誰かの空想に委ねる、その勇気が出なかった。
好きになったことならある。ただ僕は嫌われた。それでも嫌うことができない幼稚な心を、小難しい負け惜しみで塗り固めなければならないほど、羞恥心に蝕まれていた。
作品と呼ばれるものだって触れてきた。絵も文章も音楽すら感動はくれなかった。映画館、空間に飲まれ涙を絞り出そうとする自分を見つけては、感性の貧しさに泣いた。
語るたび嫌われると悟ったあの日。試しに一日黙ってみた。外へと働きかけることをやめ、表現することをやめた対価として得た無感動な安定は、むしろ心地がよかった。


まるで向いてない。


上手くなりたいの。

(゚Д゚)

大概のものには上限がある。
上演は1度きり。
神様の呪いか、あるいは祈りかも。

もうちょっといい役が欲しかったな。
こんな劇でも、今はちょっと好き。

(゚Д゚)

 

(゚Д゚)

 

(゚Д゚) ……!

むかしNHKの「おかあさんといっしょ」でやっていた、「あめふりりんちゃん」という歌が好きです。りんりん。

 

 

 

 

 

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劇団綺畸2017年度冬公演

『ダイアローグは眠れない』

作・演出 中石海

12/15(金) 19:00
16(土) 14:00/19:00
17(日) 13:00/18:00

駒場小空間

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入場無料・カンパ制

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