劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

星と空想と

僕が中1で演劇部に入ってはじめての舞台ではじめて放ったセリフは「満天の星空に、無数の星々が煌めいています。」でした。このセリフを考えたのは先輩なので、意味一緒じゃんっていうツッコミは置いておいて。僕にとって星は新たな舞台への入り口でした。昔の人は星を羅針盤代わりにしていたらしく、同じように入り口を示すものだったかもしれません。実用的な機能を持っていた星たちは、いつの間にか神話をまとった星座になり、空想の対象になったり藝術のモチーフになったりするようになりました。不思議ですね。神の怒りを鎮めるためにつくられた古い壁画や民俗品が藝術作品になったり、人を雨風から守るための住居は建築という藝術ジャンルになったり。星座の話と似ていて面白いですよね。人間はロマンチックで感性を揺さぶられたい生き物なのかも。