劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

終演しました。ありがとうございました。

劇団綺畸2023年度夏公演「Scar-f」、無事終演しました。まずは公演を行うにあたって支えてくださった多くの方々に感謝します。お手伝いに来てくださった他劇の皆様・先輩方・団員のご家族などなど、公演に携わった全ての皆様に感謝します。そして公演を観に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

今回の劇のテーマの1つは、「過去との向き合い方」でした。誰しも日々、過去を思い出して苦しむことも幸せに浸ることもあると思います。たまに「過去を切り捨てて新しい自分になる」なんて表現がありますが、私は決して振り切って生きることはできないと感じています。過去の記憶を全て背負うことは時に苦しいけれど、かと言って手放すことはできない。だからこそ、「赤く染まったマフラーを身につける」という気持ちをどうにかして演劇に落とし込みたいと考えていました。それだけを考えるなら、今回の公演を通して少しは実現出来たのかなと思います。

 

しかし後悔もたくさんあります。初めてだったからという言葉をあまり言い訳にしたくはないのですが、自分の思い描くことが演劇として上手く表現できない点がたくさんあって、自分の力のなさを痛感しました。考えているうちに自分でも何をどうしたいのか分からなくなって、たくさん悩みました。

 

それでも、綺畸のみんなのおかげで素敵な公演に仕上がったこと、本当にありがたく思います。観てくださった方にも、少しでも私たちの思いが伝わっていれば嬉しいです。

 

最後に、作演が決まってから約2ヶ月の間、支えてくれた綺畸のみんなに少しだけ書きたいと思います。脚本が中々あがらなかったり、小屋入り中に大きな変更があったり、私が不甲斐ないせいで迷惑をたくさんかけてしまいました。本当にごめんなさい。1人1人が力を注いでくれたからこそ、こうして公演を無事に終えることができたと心から思います。本当に本当にありがとうございました。

21のみんな、こうやって最後まで一緒に演劇ができて幸せでした。ありがとう。

22のみんな、21はもう引退しますが、頼もしい23もたくさんいると思うので、みんなで協力しながら思う存分綺畸を楽しんでもらえたらと思います。

 

改めて、この公演ができて本当に良かったです。

ありがとうございました!!!