こんにちは、小道具チーフです。
小道具っていうのは、当然ではあるんですが、実質的に舞台が建ちあらわれた小屋入り後、その一週間あまりしか役に立てないんですね。
脚本を決まったあとにゆるやかに動き出し、仕事を振り任せ任せられていよいよ小屋入り、幕が上がり、それから幕の降り切ったあとも含め、この通常の綺畸のスケジュールのなかで、もっといえば究極的には公演回数と、演出の見計らった公演時間とを掛け合わせたほんのわずかなそんな時間だけ、輝くことができるんです。
生物(なまもの)の小道具、工夫すればするだけ、舞台空間は豊かに膨らんでいきます。
前回冬公演、『細く、千切れず』は具象舞台寄り、そして『彗星に乗って彼方へ』は抽象舞台の方に寄っていたため、取り揃える品々の種類だけではなく、自由度、どういう使い方をすれば役者を活かせるか、むしろ逆にどれくらい遊んでもよいのか、小道具の根本的な役割は作演出さんのやりたいこと、と予算から逸脱しないようじゅうぶん注意しなければなりません。
けれど、公演ごとのそのテイストの硬さやわさに、舞台に置いてもらう上では、ズレを起こさないように調節しなければならないのも、小道具のよく言えばやり甲斐なんだと思っています。
片手間で舞台造りたいひとたちが人員不足で喘いでしまっているのでもしよければ、舞台の造計にすこしばかり力貸してはくれませんか。
明後日は制作チーフさんのブログです!期待大