劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

一番星

今回のテーマは「星」らしいですね。
惑星、星座、彗星、星雲など、星のつく言葉は数多くありますが、私が「星」と言われて真っ先に思い浮かぶ言葉は一番星です。
なんてことない、小学生の頃の話です。
家の近くに、小学生が無料で入れるプラネタリウムがありました。そう頻繁に通ったわけでもないのですが、訪れたときには、館内の暗さや次々と移り変わる星々が、バースデーケーキのろうそくを吹き消す前のような高揚感を与えてくれました。だから、プラネタリウムに行くことは大好きでした。
しかし、天体ショーよりも記憶にあるのは、そこで星に関する本を貰ったことです。その本がお気に入りで、わからないなりに付録の星座早見盤をくるくる回して空を見ていました。
小学生なもので、夜に外に出ることは少なかったのですが、夕方でも一番星は見えたから。友達の家からの帰り道、スイミングスクールから帰る車の中、暗くなりかけの空に一番星を必ず探しました。友だちにも親にも、一番星見つけた!とよく言ったものです。
だからなのでしょうか。あるいは、小さいときに本で見た、一番星のドレスが素敵だったからかもしれません。
何を言われたわけでもないけれど、星の数ほど、と言われるくらい無数にある星の中で、一番星はちょっと特別な感じがします。
あなたにも、ちょっと特別な星はあるでしょうか?