劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

The bloom of youth

銭湯で熱いお湯に入って、感覚が痺れるぐらいに茹ってからぬるめのハーブ湯に移ると指先から自分が溶け出していく感じがする。

 

高校の英語の辞書、ジーニアスだっけ?のコラムに、英語では感情が水で表されることが多いと書いてあった。I am boiling now.みたいな。

 

水で感情が表されるのは日本もそうだけど、私は直感的に火で感情を表したくなる。そういう考え方で言うと、私は燃えないゴミかもしれない。

 

演技をしている綺畸の役者たちを見ていて、どうしてあんな熱が内にあるのかと恐ろしくなる。エゴイスティックに爆発して、全部巻き添いに破滅していく人間たちが目の前に現れてこちらをぶっ飛ばそうとしてくる圧力は演劇の力だなあと思う。映画ではなく演劇を選んでよかったなあ。

 

私も、メチャクチャになりたい。何かを溺れるほどに好きなってみたい。誰かを殺してしまうぐらいに憎んでみたい。駒場東大前駅の黄色いラインを飛び越えてみたい。

 

張り裂ける、押しつぶされる、つまる、みちる、膨らむ、背負う、払う、潜む、抑える、飢える、走る、傾く、散る、湧く、浸る、汲む、冷める、誘う、熟す、曇る、晴れる、揺れる、沈む、踊る、震える、淡い。

 

メタファーの森の中で

燃える、爆発する