劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

ボケ

お笑い芸人さんにすっごく憧れてます。いやもうほんとこの世で一番かっこいい職業だと思うんですね。特にコント師さん。舞台の上に自分の考えた物語を作り出して、自分で作り出したキャラクターを演じて、お客さんを笑わせるって、ほんと素敵だと思うんです。

でも役者として演じたり、演劇作品をたくさん見るうちになんか違うなって思うようになってしまって。

と言うのも、最近のコントの「ボケ」ってものがあんまり好きじゃないんです。ボケた瞬間今までの物語が一瞬止まって空白の時間が生まれることに気持ち悪さを感じてしまうんです。

ボケって変なこととか明らかな間違えとかを言ってみたり、変なリアクションをとってみたりするものです。そこで、ボケの人はボケる時そのキャラクターを一瞬捨て去って、ボケるぞってモーションに入るんです。演者さんたちが、そのキャラクターを自分のものにして自然な演技しているようにみえない言えばいいのでしょうか。そのことによって物語から逸脱した、ボケとツッコミをする時間が生まれているような感じがして仕方がないのです。

もちろん、そんなに違和感を感じないコント師さんもいます。しかしそうすると今度は「なんか弱いなぁぁ」って感じてしまうのですが。お笑いって難しいですね。こんないち一般人が偉そうに言っていい世界じゃない気がします。申し訳ありません。

でもいつかそんな理想的なコントが書けたらなぁって思うんです。