劇団綺畸稽古場ブログ

劇団綺畸は、東京大学と東京女子大学のインカレ演劇サークルです。名前の由来は「綺麗な畸形」。

「火咲く」とは何か(あるいはおいしいずんだシュークリームとインスタントコーヒー)

 「火咲く」についてネタバレをしないで書くなんてことができるのか......? としばらく悩んでいるととある作家のエッセイを思い出しました。「就職で、自分について1200字で書かなくてはいけません。そんなことは不可能に思えますが〇〇さんならできてしまうことなのでしょうか」という質問に対して彼は「カキフライについて書けば良いと思います。1200字は、自分を書くには短いですが、カキフライについて書くならちょうど良いと思います。自分とカキフライの関係について書けば、おのずと自分を書くことにもなる」と答えたそうです。

 なるほど! では今から、私のパソコンの横にあるずんだシュークリームとインスタントコーヒーを「火咲く」だと思って語ってみます!

 まず初めにほんのりコーヒーの香り。今までに買ったことのないお高めの種類なのでちょっと新鮮。次に、飲んでみると結構苦い。舌の先がちょっと火傷したみたい。それでも繊細なお味。それからずんだシュークリームを一口。ずんだの主張が強くて口の中が騒がしい。ちょっとしょっぱい。クリームをコーヒーで流し込む。続いて、冷蔵庫から牛乳パックを持ってきてコーヒーにひと注ぎ。混ぜ棒を持っていないのでカップを揺らすのみ。なかなか混じらない黒と白。うーんマイルド。シュークリームを口に放り込んで、うんめぇうんめぇ。包装紙を丸めてゴミ箱に投げるが、入らない。まあいいや。ごちそうさま。