子供のころ、ぬいぐるみをとても大切にしていました。
布団の周りには30個くらいのぬいぐるみが鎮座していて、寝る時になるとそこから2つくらい選んで抱きしめて寝ていました。
その日あった良いことや嫌なこと、全部をその子たちに話してから眠りにつくのがルーティンでした。そうするとなんとなく安心感を味わえたんですよね。
今でも実家に帰ると、すっかり色あせてしまったぬいぐるみたちと一緒に寝ます。
もうお話しなくても寝られるけど。
元気かなあ、かわいがりすぎて、買って1ヶ月で腕の綿がちぎれたパンダのロンロン。
今の私の生活に大切なものは、こんなぬいぐるみたちとはかけ離れたものです。
あの子たちみたいにいつもご機嫌に笑ってるわけじゃないし、口悪いし。
短気で面倒くさがり。連絡は遅いし、通知欄見て満足して返信しない。最悪。ゴミ。
でも、くせっ毛で湿気に弱いよく広がる髪は、ふわふわで、あの子たちと少し似てるかもしれません。
私が笑ってる時も泣いてる時もずっと隣にいてくれて、安心させてくれる、私の何もかもを知ってる唯一の存在です。
その分いっぱい泣かされるけど。
迷惑かけまくって困らせまくってるのに、それでも私の面倒をまだ見てくれてる優しすぎる人です。
幸せになって欲しい。
私の一番大切なものです。